格差と環境悪化が進行する未来予測「暗黒の数十年 特権と両極化」

環境

今後数十年で世界はどう変化するのでしょうか?このままだと、ごく少数の人が特権と富を独占し、環境悪化に苦しむ未来が訪れるかもしれません。

 

「暗黒の数十年 特権と両極化」カルロス・ジョリー

「半世紀にわたって啓蒙の進歩と幸福の増大を享受してきた私たちは、今、新たな暗黒時代を迎えようとしている。これから多くの人は苦難に見舞われ、ごく少数の人が特権と富を独占することになるだろう。

(中略)

思うに私たちは、経済的、社会的、文化的、環境的に両極化が進む時代に突入している。成熟した市場では、より多くの貧困、不平等(貧しい多数派と富める少数派との分裂)が現れるだろう。経済新興国では貧困は減少し、現在成熟している国々でかつて第二次世界大戦後に経験したような、経済的、社会的革命が起きる。新興国は台頭し、西洋の豊かな国々は後退する。

しかし、両者に共通して言えるのは、環境の悪化と頻発する異常気象が今後さまざまな形でその経済に影を落としていくということだ。新興国は、気候変動にどう対処するかを学ぶ必要があるだろう。現にアルゼンチンの草原地帯では大豆や小麦が多雨や干ばつにやられ、ロシアのシベリアでは、永久凍土が溶け始めたせいでパイプラインなどの設備がこわれている。

(中略)

 

私たちは「お金の生み出し方」を変える必要がある

変えなければならないものは何か?少なくとも成熟した市場では、文化的で公害を出さない非物質な生産と消費が、「物」に取って代わるべきであり、その金銭的価値は高く設定されなくてはならない。簡単に言えば、お金を生み出すために私たちがしていることを変えなければならないのだ。

しかし、エネルギー、農業、輸送、製造における大規模な変化は、間に合うタイミングでは、起きないだろう。なぜなら、石炭、石油、シェールガス、石油化学製品、自動車産業、公益事業および関連ビジネスの既得権益を握る集団による政治的抵抗が強いからだ。

(中略)

 

短期的視点により、21世紀を通じて気候変動は人類を苦しめる

先進国にとっての問題は、政治的優先順位、リーダーシップ、そして意思である。政治家と議会は相変わらず、環境に配慮する企業より、環境を汚染する企業を後押ししている。

一方、発展途上国は当然ながら、国民に基本的な住居、輸送、健康サービスを提供するために自国の経済成長を第一とし、環境対策に気を配る余裕はない。また、先進国の市場と同じく、彼らも短期的な金融市場の圧力を受ける。

 

こうしたことから私は、気候変動がもたらす惨禍は、21世紀を通じて人類を苦しめ続けると予測する。その影響はあらゆる国に及ぶが、そのスピードや規模は、それぞれの国の自然や社会状況、社会基盤、適応力によって異なるだろう。

残念ながら社会というものは、すさまじい災害や劇的な事件が起きない限り、方向転換できないらしい。そのような社会において、気候変動による破滅はビッグバンのような壮大な天変地異としてではなく、じわじわと小さな災害が積み重なる形で進行していく。」

(”The Dark Decades: Privilege and Polarization” by Carlos Joly)

 

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