クリエイターの新しい働きかた「新しいメディア、新しい働きかた」#twdw2014

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新時代のクリエイターの働き方は、どう変化するでしょうか?
ネクストメディアを牽引するトップランナー3名と語り合うカンファレンスが行われました。

 

未来の働き方をつくる祭典「Tokyo Work Design Week(以下:TWDW)」で、これからのクリエイティブワーカーの働き方や仕事のつくりかたについてディスカッションするプログラムが2014年11月24日に開催されました。

<出演者>

  • 加藤 貞顕(株式会社ピースオブケイク)
  • 佐渡島 庸平(株式会社コルク)
  • 亀井 智英(Tokyo Otaku Mode)
  • 河尻 亨一(銀河ライター)

 

雑誌・個人メディアをインターネット上で再発明する

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加藤:私はもともと、アスキーやダイヤモンド社で書籍をつくる仕事をしていました。デジタルでコンテンツをつくる時代が主流になると考えて、株式会社ピースオブケイクを創立して「cakes」と「note」というサービスを運営しています。

「note」は、個人がメディアを簡単につくれて、デジタルコンテンツを販売できるサービスです。クリエイターとファンと繋がることでビジネスに繋げることができます。「cakes」はコンテンツを連載して販売することができます。

 

河尻:「cakes」と「note」のコンセプトの違いは何ですか?

加藤:「cakes」は雑誌をインターネット上に再発明しようとしています。「note」は本の様な個人メディアをインターネット上に再発明しようとしていますね。

 

才能あるクリエイターをサポートする

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佐渡島:加藤さんに、合わせて私の紹介もしてもらおうと思います。

河尻:佐渡島さんは、とても効率が良い人なんですよね(笑)常に一石二鳥、一石三鳥になる考え方をしています。

佐渡島さんは、講談社でドラゴン桜、宇宙兄弟などの数々のヒット作の編集をつとめていました。2012年に講談社を退社し、作家のエージェント会社コルクを設立しました。コルクでは、作家に雇われるエージェントとして、作家の身に立って本を売ることをサポートしています。

 

佐渡島:ご紹介ありがとうございます。2011年頃に加藤さんが新しく会社をつくる、というときに私は引き止めたんですよ。「会社にいながら、できることがある」と。その当時は私も会社を辞めるつもりは全くありませんでした。

しかし2012年頃になり、会社にいても新しいアイデアが出てこなくなったんです。会社に所属するということは、「会社にいる」という選択を選びつづけていることです。私は毎日「会社にいる」という選択を「YES」と言えなくなったんです。

 

今の時代は、明治維新の時代に日本の憲法をドイツ型の憲法にすることを決めたように、色々な新しいルールが決まろうとしている時代だと思います。例えば、クリエイターとプラットフォームの報酬の配分が決められようとしていますが、クリエイターは議論に参加もできずにいてクリエイターの意見は反映されていません。なので、私はクリエイターの声を代弁する会社としてコルクを設立しました。

今のインターネットサービスは、影響力が小さい人が力を得ることができる「弱い力を強くするサービス」が多いと思います。特異な才能を持っている人をいかに活用するか、という「才能ある人のためのサービス」は少ないので、そこをやっていきたいと考えています。

 

 「オタク」コンテンツを世界展開する

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河尻:加藤さんは「インターネットを使ったコンテンツの編集」を、佐渡島さんは「人の編集をすることで、コンテンツの出口をつくる」という事をなさっているのだと思いますので、共通している事はありながらも少しベクトルは違うかもしれませんね。亀井さんは、その両方をなさっているように思えます。

亀井:私は「Tokyo Otaku Mode」という会社とサービスを運営しています。FacebookページのLike数は約1600万ぐらいあります。Tokyo Otaku Modeを見ている人の99%は外国の方なので、日本のいわゆる「オタク」コンテンツを海外に展開しています。クリエイターは必ずしも先に日本で有名になる必要はなく、海外で有名になって日本に「凱旋」する方法もあると思います。

 

河尻:Tokyo Otaku Modeは、なぜこれほど人気になったんですか?

亀井:私は以前働いていた会社でFacebookページの運用担当をしていました。当時はFacebookページのいいねを増やす方法を、Tokyo Otaku Modeでもひたすら試行錯誤していました。例えば、外国人の名前に漢字をつけるFacebookアプリ等もつくりましたね。最初の誰にも見られていなくても、修行のように投稿し続けていた時期もありました。

 

自分が「やりたいこと」を仕事で「やり続ける」

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河尻:皆さん、会社でご自身がされている主な役割は何ですか?

亀井:私のいまの主な役割は「採用」「PR」「みんなのモチベーションをあげる」「会社の方向性を決める」ですかね。私も1年ぐらい前は営業等もしていましたので、会社のステージによって役割は変わると思います。

佐渡島:今はコンテンツの編集の仕事を約10個ほど進めています。それは、今は社内の中で自分が編集が得意だからやっていますね。ただ、進化し続ける会社にするためには「社長は赤字の仕事をし続ける必要がある」とは考えていますね。

加藤:今も5つは編集の仕事をしていますね。普通の編集と違うのは、ネットに掲載させることを前提でPRも考えていますし、仕組みづくりから一緒にやっています。一流の人が参加するには、印税枠の拡大・報酬の拡大などの交渉を含めた、お金の流れをつくることが必要になります。それに、運営しているWebサービスの仕様にも関わっていますね。

独立した影響もありますが、紙メディアを扱っていた頃とは随分違いますね。ずっと仕事モードなので「ずっとしたいこと」をするようにしていますね。

 

河尻:皆さんは何歳まで働きたいですか?

加藤:「自分がやりたいこと」をやってるので、求められている内はずっとやりたいですね。

佐渡島:私も基本的には、やりたいことをやっていますね。最終的には4〜5人の作家と延々とディスカッションしてつくる小さな仕組みにしてもいいかもしれませんね。

亀井:Tokyo Otaku Modeは「オタク文化で世界をハッピーに」がビジョンですので、その実現を目指したいですね。

 

会場質問:コンピュータに人間の仕事が取って代わられている事についてはどう考えていますか?

加藤:あらゆる仕事はコンピュータに置き換えられようとしていますが、「つくること」は最も置き換えられづらい仕事だと思います。人間の仕事で一番最後に残るのは「クリエイティブ」「アート」かもしれませんね。

佐渡島:人の仕事がコンピュータに置き換えられるのは基本的に良い事だとは思います。そうした時に何をするかが問題で、クリエイティブは時代と共にこれからも変わっていくと思います。

亀井:人間の「豊かさ」とは何かと考えたときに、機械化が進み過ぎることは良くないですよね。無駄なことが楽しいので、行き過ぎた機械化については少し考えた方がいいとは思いますね。

川尻:過去の産業革命時に機械使用の普及が広がる事で労働者の仕事が変わっていったように、情報革命によってコンピュータが今の人の仕事を置き換えたとしても、また新しい仕事が生まれていくんでしょうね。

 

レポーターから一言

レポーター_児島紙からインターネットへ、そしてインターネットを見るデバイスもPCからスマートフォンへと急速に環境変化する中で、メディアのあり方も変化し続けています。

新時代のメディア・プラットフォームを上手く活用することで、その時代だからこそできる、新しい仕事も生まれることでしょう。

これまで人が行っていた単純作業の仕事は、未来ではコンピュータに置き換わります。これからは、クリエイターのような人間の創造性が求められる「価値をつくる」仕事がますます重要になりますね。

 

 

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