富をめぐる持続不可能な競争の未来予測「最後に負けるための競争」

競争

私たちの生活は将来も持続可能でしょうか?現代の資源をめぐる競争持続不可能で、最終的には全員が敗者になる事が示されています。

 

「最後に負けるための競争」マティス・ワケナゲル

「人類は現在、資源の減少という坂を滑り落ちている。それに対して、指導者たちにできることはほとんどない。できるのは、負けを先延ばしにすることだけだ。つまり、他の国々が沈没しても、自国は最後まで浮いていられるよう、小さくなる一方の資源のパイから、国民のために十分な量を確保しておくのである。

 

この視点に立てば、富は、真っ先に負けることを防ぐ、最良の武器となる。そう考える指導者達は、GDPを押し上げることを第一の目標としている。財政的に優位に立つことができれば、資源をめぐる競争で、いくらかでも他国をリードできるからだ。

(中略)

 

世界人口の80%が住む国は生産できる以上のモノを消費

優れた農場は、その農家が消費するより多くのものを生産する。優れた農家は作物を育て、家畜を養うのに十分な土地を確保する。自家の消費分を除いた作物を売って、衣類や本やテレビといった他の商品や嗜好品を手に入れる。この優れた農場のような国々には、国民の生活を支える以上のバイオキャパシティがある。

これを、趣味で経営する週末農場と較べてみよう。そこにはミツバチの巣箱やリンゴの木があり、ウサギも飼っているかもしれないが、ほとんどの資源は、よそから持ってこなければならない。現在、世界人口の80%がこの週末農場のような国で暮らしている。彼らは、自国の生態系が生産できる以上のものを消費する。不足分は輸入するか、自国の土地や森から、持続不可能なレベルでもぎ取っている。

 

 

未来の世代からの自然資本の略奪

実のところ、世界全体が、地球の生物圏が生産しうる量の1.4倍を消費する週末農場と化している。そして自然の供給量と人間の消費量との差は、未来の世代から廉価で奪いとった自然という資本によって弁済されているのだ。

私たちが優れた農民の目で世界を見れば、自分の農場を大切にすることが結局は自分のためになるということに気づくだろう。必要なものを供給してくれる優れた農場が減る一方で週末農場が増えてくる危険性も見えてくる。世界に国々が自立し、強くあるためには、自らの農場を大切にし、資源の需要を抑えることが重要である。そうすれば、世界情勢も安定してくる。

 

そのような世界では、私たちは(GDPの増加で示されるような)処理能力の向上ではなく、一人ひとりの生活の豊かさの向上を目指し、その豊かさがもたらす持続可能な報酬を活用して、幸福を未来へとつなげていくだろう。

 (”The Race to Lose Last” by Mathis Wackernagel)

 

 

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